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フジサンケイグループ「正論大賞」決まる

2017.12.06

 フジサンケイグループは12月5日、「正論大賞」、「正論新風賞」を発表した。第35回「正論大賞」には、文芸評論家の新保祐司氏(64)、第18回「正論新風賞」には、文芸評論家の小川榮太郎氏(50)、国際政治学者の三浦瑠麗氏(37)が受賞した。新保氏は第8回の新風賞も受賞しており、初めての両賞受賞者。三浦氏は女性初の新風書受賞、新風賞2人受賞も初めてだという。

 新保氏は「音楽を題材にして文明、時代日表へ発展させる独自の評論で伝統的価値観を喪失している現在の日本に一石を投じ続けている。戦後、上演が控えられてきた皇紀2600年の奉祝曲『海道東征』(北原白秋作詞、信時潔作曲)の復活公演に尽力した」ことも評価された。小川氏は「国語の空虚化や文学の衰退など日本人の核となる精神の喪失がもっとも深刻な危機と訴える姿勢」が、三浦氏は「米国大統領選で早くからトランプ氏勝利の可能性について検証するなど、幅広い取材力と冷静な分析力」が評価された。

 正論大賞は、フジサンケイグループの基本理念「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた個人に贈られる年間賞。新風賞は新進気鋭の言論人に贈られる。

 贈呈式は2018年2月19日18時から、東京・千代田区のホテルニューオータニで行われる。

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