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新聞協会地域貢献大賞 大賞は福島の9店に 避難解除区域で配達再開
日本新聞協会は10月4日、新聞販売所や新聞販売同業者組合などが各地で取り組んでいる地域貢献活動を顕彰する「地域貢献大賞」の授賞者を発表した。今年の大賞は、東京電力福島第1原発事故の避難指示解除区域で営業する合売・各系統新聞販売店9店による「戸別配達が帰還を後押し──震災原発事故を乗り越え業務再開」が選ばれた。また、特別賞を三重県のASA尾鷲・吉田達所長による「漁船だより」に贈ることを決めた。
同賞は2007年に創設され、今回で11回目。大賞に選ばれたのは、東日本大震災と東京電力第1原発事故で出された避難指示が解除された区域で、新聞配達を再開している9店(浪江2、川俣〈飯舘、山木屋〉、南相馬〈飯舘〉、木戸、竜田、広野、川内、小高)の活動。
福島県相双地区(県東部の太平洋沿岸12市町村)で避難指示が徐々に解除されている中、「配達を通じて復興を後押ししたい」との思いから、11年5月に川内村の松本販売店が配達を始めたのを皮切りに、順次新聞配達を再開。「いくつもの困難を抱える中で、所長をはじめ家族が懸命に新聞を届け、戸別配達網を再構築している」ことが高く評価された。
特筆すべき実績に贈られる特別賞に選ばれたASA尾鷲の吉田達所長は、1963年から地元漁船の航行や操業などの情報を毎日収集し、朝刊に折り込み読者に届けている。1枚のたよりが地元の漁業関係者や家族に欠かせない存在になっており、使命感をもって50年以上も発行を継続していることが評価された。
授賞式は11月16日、東京・千代田区のプレスセンターホールで行う。地域貢献賞22件は新聞協会のウェブサイトでみることができる。
http://www.pressnet.or.jp/about/commendation/chiikikouken/2017.html
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